皆さんはご自分が日頃 M:tG のカードを買っているお店に満足されていますか?。 私は自分で M:tG を売る際には常に「自分がどんな店で M:tG を買いたいか?」を考えながらやっています。なかなか理想像に近づける事は難しいのですが、 ここではそんな経験の中から私が考える「理想の M:tG 販売店」 について書いてみます。
こういう話をする場合、一般的には「店を経営している側から見た理想像」と 「商品を買う側から見た理想像」という物は違っているのが普通です。 店を経営している側から見れば“儲かる店”が理想である事は言うまでもありませんが、 それに対して商品を買う側から見れば“値段が安くてサービスの良い店” がいいに決まっています。 一見するとこの両者の理想像にはあまりに大きな隔たりがあって、 この条件を同時に満たす事は極めて困難というか不可能なように見えます。ただ実は M:tG の世界に関しては、店側のやる気+お客さんの協力で 「売る側に取っても買う側に取っても理想的な店という物は作れる」と私は思っています。 私自身がそういう店を作り上げているかと言われるとやや疑問ですが (^^; それを目指してみる事そのものは非常に有意義だと私は思っています。 それでは実際にそういう M:tG 販売店を作るにはどうすればいいのでしょうか?。
まずは「 M:tG 販売店を経営する側」の立場に立って、 自分のお店を「儲かる M:tG 販売店」にするための筋道を考えてみます。 「儲かる」ためには何よりも「お客さんが来る」事、 そして「その来たお客さんが物を買ってくれる」事が重要となります。 「お客さんが来る」ためには「その店に何か来る目的がある」事が必要で、 そのお客さんが「物を買ってくれる」ためには 「その店に購買意欲をそそる(他店にはない)何かがある」必要があります。M:tG における「お客さんが店に来る目的」には、 大きく「カード」「人」「情報」等があります。 普通 M:tG 販売店にお客さんが来る主な目的は「新製品のカード購入」 だったりする訳ですが、これでは安定してお客さんを呼び込むにはあまりにも間が空きすぎます。 ですからそれ以外に「その店(デュエルルームでなくても店頭でもOKですが) に来ると常に誰か(デュエルやトレードの相手)がいる。」 「フレッシュパックやシングルカードが充実していて、 他店に比べて比較的良心的な価格設定になっている。」そして 「店には常に最新の情報が貼り出されていて何かあれば店員さんに相談できる。」等、 その他の魅力が必要になります。 流石にこの条件をすべて満たしている M:tG 販売店を作る事は至難の業だと思うのですが、 このうちの1つか2つに拘って“他店との差別化”を図る事ができれば、 その地域のお客さんのそれなりの割合を押さえる事ができるはずです。 (比較的規模の大きな M:tG 販売店が頻繁にイベントを開くのも、 簡単に言うとここに理由があります。)
あと「 M:tG の購買意欲をそそる要素」としては、 普通単純に考えると「値引き」になるのですが、 それ以外にも例えば「ポイント制(一定数量を買うとおまけがもらえる)」にしたり 「抽選等によるおまけを出す」等の方法があります。 イベントを企画して「カードを買ってくれた方は無料参加できます」 といった物でもいいかも知れません。 あと単純で意外に効果が大きいのが「自分が価値の高いカードを引き当てた時に、 それを店員さんが一緒になって喜んでくれる。」というサービス(!?)かな。 これは、多分ご自身でも M:tG を楽しみながら売っている販売店スタッフの方には、 かなり共感を持っていただける意見だと思います。
店頭で M:tG を売っていると 「10人近くの人達を店に集めて、そのうち1人にカードを買ってもらう事ができれば、 残りの人達が地滑り的にカードを買ってくれてその日の売上が1桁変わる。」 という現象は珍しくありません。 これはそういう所まで集客を伸ばした M:tG 販売店のスタッフしか経験できない現象なのですが、実際これは私の店では良く起こります。 はっきり言いますが、 M:tG は「置けば(置くだけで)売れる商品」 では決してありません。 今日本では M:tG は(某総代理店が出版社である関係で) 主に書店経由で売られているのですが、 実は M:tG は本来おもちゃ屋のような売り方をしないといけない商品なのです。 仕入れて並べて終わりではなく、 買う動機付けからアフターケアまできめ細やかなサポートが必要なのです。 ですから自店でそれが全くできないのなら、いっそ M:tG を扱うのをやめた方が、 むしろお客さんのためになる事もあるのです。 (^^;
では次に「買う側」から見た「お店の利用の仕方」を考えてみます。某総代理店のように「自社の利益をほとんど購入者に還元しない」 というのは流石に困り者なのですが (^^; 大抵のお店は「儲けの一部を購入者に還元してサービスをし、 更に自分の店の売上増進を図る。」ものです。店によってその度合いは様々でしょうが、 突き詰めて考えると「販促にやる気のある(サービスの良い)店に儲けさせれば、 結局その一部は自分の所に戻ってくる。」のです。例えると 「同じ1パックのカードを500円と450円で売っている店が近所にあった場合、 単純に450円の物を買う事が自分にとって本当に得な事だとは限らない。」という事です。 500円で売っている店がその分デュエルルームを開設したりイベント等を頻繁に開いている (それに対して450円で売っている店は何もしていない)とすれば、 そこで自分がどちらの店でカードを買うかは十分検討してみる必要があります。 もしその500円で売っている店が無くなってしまったら、 結果的にあなた自身が M:tG を今まで通り続けられなくなる可能性すらあるのですから。 物事には何をするにも「経費」という物が必要でして、 例えばマナソース福井店のデュエルルームにしたってタダで維持できる訳じゃないのですよ。
あ、ちなみに私個人は、 だからと言って今の日本の M:tG の価格を妥当だとは思っていません。 別の発言でも書きましたが、せめて1パック当たり100円位は安くなってくれると (売る立場としても買う立場としても)有り難いと思います。 ですが私個人は同時に、 M:tG は1パック300円未満で売るようなクオリティの低いTCGだとは思っていないのです。 ですから個人的には「税込みで400円を切る事ができればベスト」という感じかな。
それとこれは前にも書きましたが、最近のお客さんって「お店の使い方が下手」です。 少なくとも他店で買った(その店でも売っている)商品を平気で持ち込んで、 それで「僕はこの店の常連だ!」という顔をされても流石に説得力がないですよ(笑)。 「その店で1度もカードを買った事がないのにケースやファイルに大量のカードを揃えて、 デュエルルームで我が物顔をしている客(!?)」というのは論外ですが (^^; 実際よくいるのは「やたら店の物を欲しがる」「店内での素行が怪しい (^^; 」 「とにかくすぐ値引きを要求する」「営業妨害となる行為を平気でする」等かな。 店側から見ると、 例えばカウンターに固まって店員や他のお客さんにやたらと話しかけてくるグループとか、 他のお客さんとの商談中に横やりを入れて来るお客さん等もかなり迷惑な物です。 実はここ数日立て続けに、お客さんがフレッシュパックを買おうとしている横から 「そんなカード買ってどうする?」みたいな声をかける人がいて、 流石に私もあれにはキレました(苦笑)。 はっきり言いますがこういうのって冗談でも許されませんよ。 何しろこれって“営業妨害”として告訴できる位の立派な犯罪なのですから。 ですから店としては「あ、あのお客さんは自分の事だけでなく、 お店の事も考えて振る舞ってくれているな。」というお客さんが理想な訳で、 逆にそういうお客さんには店も“何か”サービスを考えますよ。
お客さんも店を上手に使いこなせば、 M:tG という物をより楽しめるはずです。 それには何よりも「店を選ぶ」事と「その店の事を考えて行動する」事です。 私は昔からそういう風にお店を選んで利用して来ています。 ですから常連になったお店からは随分色々な便宜を図っていただいている上に、 全然業種の違う2店から「うちで働いてみません?」という声までかけられています(笑)。 お店は自動販売機じゃないので人が物を売っています。 それは時として面倒であったり不快感を覚える原因にもなったりするのですが、 逆にそれ故に“120円で買ったジュースに予期しないおまけが付いて来る”事もあるのですよ。
最近の日本人に特に不足している物、それがこの「ギブ&テイク」という精神だと思います。 日本的に言うと「持ちつ持たれつ」というやつね。 あなたが相手に何かサポートなりサービスを求めるのであれば、 当然あなたはそれに対する“コスト”を支払うべきなのです。 でも今はそれが分かっていない人があまりにも多い気がしますが。実はこの「ギブ&テイク」という精神は、 例えば最近のトレード等でも不足しつつあるように見受けられます。 最近の特に若年層のデュエリスト達には 「自分のカード資産を増やす(自分のファイルを耕す)」事にしか興味が無く、 「お互いがプラスになるトレードを成立させる」事への努力が不足しています。 しかも誰に教わったのか知らないけど、 二言目には「現金でお願いします」とか言い始めるし・・・。 はっきり言うけど、最近のトレードってつまらなくなってません?。 お互いに求めるカードが同じで、しかも常に自分が勝つ事だけしか考えていない。 こんな状態でトレードという文化が発展する訳が無いもん。 以前某草の根で話題にしたのですが、昔は大会会場で「わらしべ長者」的な遊びが成立して、 やってみると結構面白かったそうなのです。 ただ流石に今それをやっても駄目っぽいでしょう?。 巻物や反射池等の流行のカードだけにしか興味のない人達にそんな遊び心が分かるはずがないし、 実際に協力を得られそうに無いですから。 でも、そんな M:tG が面白いとは私にはとても思えないんだけどなぁ・・・。
私個人は「 M:tG という物が、 販売店に取ってもお客さんに取っても魅力のある商品になって欲しい。」 という願いを込めて、マナソースでの販売やDFでの活動を進めています。 最近 M:tG を取り巻く環境も厳しくなっていて難しい面もあるのですが、 私自身は「お店が M:tG で左うちわになって、 お客さんもその店での買い物が楽しくなる環境は作れる。」 と信じて取り組んでいます。 せっかく“趣味と実益を兼ねた仕事”という、 最近仕事がつまらなくなっているサラリーマンな方達が羨むような (^^; 環境で仕事をしている訳ですから、 どうせならとことんやって私自身も M:tG という世界をとことん楽しみし、 他の人達ともその楽しさを分かち合っていきたいと思っています。