この話は過去に知り合いの人達と随分話し合って来た内容なのですが、 ちょっと最近非常に気になる事例があったのを耳にしたので、 改めて ぎゃざる でも公開して皆様からのご意見等を頂こうと思います。
私が聞いたその事例というのは「 Death Spark(AC) の価値を数千円相当だと言って、それ相当のカードとのトレードをした人がいる。」 という物です。しかもその現場が(噂によると) 私が入っているマナソース福井店のデュエルルームだと言うのです。 Alliances をご存じの方は分かると思うのですが、 あのカードは Alliances を適当に買っていればそれなりに引く物 (レアリティはU2)で、 私などはイラストを貼り替えて遊ぶのに使っているカードです(笑)。 それで例えば Cursed Scroll(TE) におまけまで付けてトレードしてくれる人がいるなら、ぜひ私がお願いしたい位です(ぉ。 一応私自身はトレードの当事者を把握しているのですが、 正直言って「さて、どうしたものか?」と頭を痛めているところです。
はっきり言いますが私はこの件に関して、 決して「騙したA君が悪い」という一方的な結論を出す気はサラサラありません。 むしろ私はこの件で、逆に騙された方のB君に説教をした位なのです(笑)。 (実は「騙した」「騙された」という表現が適当かどうかもかなり疑問なのですが。) その論点は2つあって、1つは「トレードの動機が不純すぎる」という事、 もう1つは「なぜ自分で価値を判断できないカードをトレードしたのか」という事です。B君は「このカードは数千円の値打ちがある。」と言われて、 自分がデッキ等で使う予定もないのに、 半ば投機的な目的でそのカードをトレードした気配があります。 私に言わせると「自分で使いもせず価値も分からないカード」 をトレードで入手する必要性がどこにあるのでしょう?。 そんな投資家みたいなデュエリストがたとえ100万人いたところで、 M:tG というゲームが盛り上がるはずがないのです。 そういう意味で(私個人に)B君の M:tG に対する取り組みの姿勢に “やや我慢ならない部分”があったのは事実です。
それと今回の件では 「トレードの相手(A君)に言われたカードの価値を(B君が)鵜呑みにしてしまっている」 という問題があります。せめてトレードの際に周囲にいる人にでも聞けばいいものを、 相手に言われた価値を丸飲みにしてしまってトレードをしてしまっています。 (ただ今回の件に関しては別の人《C君》がその場にいたそうなのですが、 C君がB君と口裏を合わせていたという目撃情報が入っています。) これじゃあ「僕はカモです」と自分で宣言しているような物で (^^; それで後から文句を言ってもどうしようもない話です。 この場合「近くに相談できる人がいなかった」というのは理由になりません。 自信が無ければキッパリ断ればいい、たったそれだけの事なのですから。
[余談]
正直言って、今回この件を“マナソース福井店のスタッフ” である私が聞いてしまった以上、 何らかの対策を考えざるを得ない状況になっています。 場合によっては“マナソース福井店のデュエルルームでのトレード禁止” 等をお客さんにお願いせざるを得ないと思われるのですが、 最低でも「マナソース福井店でのトレードに関して、 今後は店側(スタッフ)が判断して介入する事があり得る。」 という意志表示はしようと思っています。 私個人としては非常に残念な事ではあるのですが・・・。
さて、ここからは「カードの価値」と言う物に対する私見(私の持論)を書いてみます。実は最近「福井のデュエリストの多くが、 カードのトレードの際にマナソース福井店辺りのシングルカード価格表を参考にしている。」 という現実があります。一見こう書くと「それなりに公正な目安を元にトレードをしている」 ようにも聞こえるのですが、実状は「鵜呑みにしているだけで自分で何も考えていない」 という何ともお寒い状況なのです。
今彼らには、自分がフレッシュパックを買って引いたレアに対して 「自分がデッキで使うカードだから引いて良かった」あるいは 「自分では使わないカードを引いてしまったから外れだ」 等という感覚が極端に欠落しています。極論すれば 「マナソースで2000円のカードだから当たり」「200円だから外れ」 という価値判断しかしていないのです。 ただそのマナソースの価格表にしても私に言わせるとそれなりにいい加減な物で (こんな事を私が発言して良いんだろうか? (^^; )、 突き詰めると所詮は“誰かの価値観”でしかありません。 (あと、特に初期出荷時には「明らかにお買い得な値段を“わざと”付けている物がある」 と思われる節がありますし。) でも自分でカードの値打ちを決められない彼らに取ってはそれは絶対な物のようです。 実際彼らは実戦で全く用途を見い出せないカードですら、 それが1万円とか言われると「当たった、当たった。」とか言って大喜びしそうですから。 (^^;
私個人は前々からずっと、そういう人達に 「他人にカードの値打ちを決められるTCGって楽しいですか?」 と聞いてみたいと思っていて、実際B君にはその話もしました。 本来 M:tG って「自分が200円相当で集めたカードを使いこなして暴れまくり、 それを見てそのカードを欲した人に500円相当で譲る。」物なんじゃないですか?(笑)。 でも日本で実際にそれを実践している人って、私の記憶では松尾悟郎さん位かな?。 (あと私の知り合いに若干名いますが。) ただ少なくともこれって「自分でデッキを作らない人達」 には到底できる訳のない芸当ですから、実際に実行するのはかなり大変ではあるのですが。
私は自分でデッキに使うカードやコレクションしているカードは、 それなりに高めに価値を設定してトレードをしているつもりです。 ただ逆に自分で使わない物については結構安直にトレードで出してしまう癖があり、 実際私の手元に来た Cursed Scroll は1週間と居着いた事がありません(笑)。 私のトレード癖をご存じの方は分かるのですが、 私は「不要なカードは持たない人」なのです。でもそれで困った事はありませんし、 それにより非常に円滑にトレードをしています。M:tG のカードには「一般世間で言われている相場」という物があります。 少なくともそれがどの程度の物か知らない状態で、 あなたはそのカードをトレードすべきではないのです。 そしてその相場を正しく理解するためには、誰か1人から聞いた話やたった1件の M:tG 販売店の価格表だけでは不十分なのです。 ただ少なくとも「あなたが自分で使うカードをトレードする」ようにすれば、 後になってそれで多少自分が負けている事が分かってもあまり問題はありません。 だってあなたはそのカードをデッキに使って暴れ回り、 自らの手で“そのカードの価値を上げる”事が可能なのですから。