Portal 三國志に対するコメント

 もうあと2ヶ月程で「Portal 三國志」の日本語版が発売されます。 Portal 三國志はあらゆる意味で今までの M:tG にはない画期的な商品なのですが、 逆にその斬新さから果たしてどこまで日本のデュエリスト達に受け入れられるのか、 私は大きな疑問を抱いています。

 ●  Portal 三國志の存在意義

 今回の Portal 三國志は、どうやら 「日本語をベースに作られたアジア限定のマジック」という物になっているようです。 日本語版の発売が英語版や中国語版よりも1ヶ月半程早いようですし、 その発売地域はアジアに限られるという事で、 日本はもとより欧米でも話題を呼びそうな商品になりそうです。

 また Portal 三國志は「日本で初めて本格的に発売される “DCI公認大会では使えない”カードセット」でもあります。 確かに日本でも過去に Portal / Portal Second Age / Unglued 等が発売されていますが、 はっきり言うとHJも販売店もあまりやる気がありませんでした(笑)。 ただ Portal 三國志に関しては早くも販促品の配布が始まっていますし、 HJやDCIジャパン等が例えば今年8月の横浜での世界選手権の時に Portal 三國志を使ったイベントの実施を早くも決めています。

 私個人は Portal 三國志という物に「これで M:tG にもファンデッキ(あるいはテーマデッキ)的な遊び方が復権して、 昔の良きし日の M:tG が戻って来るかも。」という大きな期待を持っています。 最近の日本の M:tG は必要以上にトーナメント指向になってしまっていて、 昔のように「ただ純粋にデッキ作りやデュエルが面白い」 というゲームでは無くなりつつあるのを私は感じています。 そういう傾向が Portal 三國志の発売を機会に少しでも改められるといいなぁ、 と思っています。

 ● ズバリ予測「 Portal 三國志は売れるのか?」

 実は私は今年の年初に「今年日本では Portal 三國志が爆発的に売れて、 日本で M:tG の一大ブームが起きる!」と予想しています(笑)。 しかし同時に私の予想では、実はこのブームを作る立役者となるのは 「今現在 M:tG を遊んでいない人達」だろう、と思われるのです。

 今現在日本の M:tG は、言ってしまうと「DCI公認大会偏重主義」 に凝り固まっています。 何しろ某代理店がカードの販促のためにPRしている“DCI公認大会の存在意義” が過大評価されていて、今のデュエリスト達はとにかく 「イベントを開くにもDCI公認大会でないと駄目」 「DCI公認大会で使えないカードなんてゴミ同然」という見方しかしていません。 ですからそんな人達がDCI公認大会では使えない Portal 三國志など買う訳もなくて、 多分彼らの間では Portal 三國志はあまり見向きもされないのです。

 ところが、今まで M:tG を知らなかった (あるいは知っていても手を出さなかった)人達は、 間違いなく「とにかく面白ければ手を出す」のです。 ましてや今回のテーマはあの有名な三國志ですし、 今回はWoCもHJもかなり本気で販促に取り組んでいます。 多分マスコミ等にもそれなりに取り上げられるでしょうから、 そこから一気に火か着いて・・・という事になる可能性は十分にあります。 また M:tG というTCGが持っているルールの複雑さについても、 Portal 三國志が「 Portal である」事+「第6版ルールの施行」 により随分と簡略化されるでしょうから、かなり馴染みやすいはずなのです。

 ●  Portal 三國志は日本のマジックを変える!?

 それでは日本で Portal 三國志がブームになると何が起きるのか?、 という事ですが、これは私が考えている範囲では・・・

1. M:tG がファンデッキ(テーマデッキ) を作って遊ぶという楽しみ方が主流になる。

2.本来の M:tG を楽しむ人も増えて活性化が進む。

3.なんとDCI公認大会が廃れる(笑)。

 ・・・等の影響が予想されます。 2.と3.は一見すると矛盾しているようにも見えるのですが、 何しろ Portal 三國志を遊ぶのにDCI公認大会は要らないので。 (^^;

 言い換えると日本の M:tG は「日本語版第4版発売当時」 の頃の状況に戻る訳です。 あの情報も何もない中で手探りでデッキを“自作”し、 すべてのカードについて自分でその可能性を探り続けた、 あの古き良き時代の M:tG が帰って来るのです!!。 ただ逆に言えば、今現在「他人にデッキを作ってもらっている人達」 に取っては受難の時代がやって来るのも間違いないのですが(苦笑)。

 ● 我々は Portal 三國志をどう迎えればいいのか?

 ただはっきり言ってしまうと、HJの「昨日までの M:tG の売り方」と 「今日以降のそれ」があまりにも違い過ぎるのです。 昨日までは「 M:tG やるならDCI公認大会(特に Standard と Limited )」とか言っていて、今日になって突然 「やっぱり公認でないファンデッキ作りも楽しいよ。 ほら Portal 三國志を買ってね。」ですから。 (^^; 前にも書きましたが、HJって販売戦略が“その場凌ぎ”なんですよ。 それまで Extended なんてほとんど話題にもしていない癖に、 いきなりそれで世界選手権の予選をしたって盛り上がる訳がないじゃん。 それと同じ事が Portal 三國志にも言えるかな。

 あなたが Portal 三國志という物を受け入れて、 本当に M:tG という物を楽しみたいと思うならば、 私からのお勧めは「自分でデッキを作るようにしようよ」という事です。 そしてそれに加えて三國志の世界やドミナリアの世界の事も勉強しておくと、 あなたはより M:tG という物を奥深く探求し、 本当の意味で楽しむ事ができるはずです。 ちなみに私個人は「どうやってあの武将達をうちの天使達で迎撃するか」 をずっと考えています(笑)。 確かに Portal 三國志そのものには期待度が高いのですが、 個人的に言うと「でも・・・あれって活躍してるの“漢”ばっかりだし。」 という感じかな(嫌爆)。


   
なお、このページの内容に関する文責はすべて私 あいせん にあります。