| Webサイト(ホームページ)のお話 | ||
先日僕のメールボックスに「ホームページを閉めますのでLINKを外して下さい。」という案内のメールが届いていました。少し前にもある方の日記に“Webサイト閉鎖”の話が取り上げられていて、僕もその話題が気になっていたところなので書いてみます。
僕は基本的に「Webサイトは開けるも閉じるも管理者の心持ち次第だ。」という持論の持ち主です。 Magic 関連の幾つかのWebサイトに“アンリンクフリー”という発想について書かれていましたが、これはWebサイトの管理者にも同じ事が言えるだろうと思います。ある人が個人のWebサイトを利用するか否かはその人次第。またLINKを張るのも外すのも利用者の心情次第なのです。だったら同じ事が管理者自身にも当てはまるはずだ。僕はそう考えるからです。僕に言わせるとWebサイトとは“自宅”な訳です。別に個人が自宅の敷地を外部の人達に開放しなければならないなんて決まりはどこにもありません。でも例えば自分の作った作品を見て欲しいとか、逆に外部の人達から情報を得たいといった理由で、インターネット上に自宅を持っている人のほとんどが、見知らぬ人達の自宅への立ち入りを認めているのです。ですから当然“招かれざる客”を閉め出す権利は家主にある訳ですし、開放していた自宅を「今日から開放はやめます!」と閉鎖する事だって自由にできるはずなのです。
ただ同時に「1度開設したホームページを簡単に閉鎖しちゃうのは無責任だし淋しい。」という発想も分からないではないです。僕は他の人とWebサイトについて話す時には、必ず「Webサイトは開設する事よりも維持する事の方が何倍も難しい。」という話をします。ただうちみたいに常に某かネタがあって、それに対して利用者から某かのリアクションを頂いているWebサイトは実はかなり幸せな方です。自分の趣味をテーマにWebサイトを立ち上げてみたものの、仕事の都合やその趣味自体へのモティベイションの低下等で維持が難しくなった。あるいは本人は頑張って色々やっているのにちっともアクセス数が上がらない。そういう形でやる気もネタも尽きて閉鎖に追い込まれるWebサイトが世の中には少なくないのです。確かにそういう状況を「可哀想だ」「仕方ない」という見方もできるでしょう。でも同時に「じゃあなんであなたはそんなに無計画にWebサイトを開いちゃったの?」という素直な疑問はぶつけられても仕方ないのです。
僕自身には当初から「自分がWebサイトを立ち上げたら、それなりに維持はできるだろう。」という確信というか自信に近い物はありました。それ以前から随分長い間パソコン通信の世界で物書きをやっていましたし、また Magic というゲームに関しては良い意味でネタは尽きないだろうと思っていたからです。だから実を言うと、現状のような ぎゃざる の維持のされ方には内心かなり不満があります。僕は間違っても Magic の悪口を世間に言い触らすために ぎゃざる を立ち上げた訳ではないですから。 (^^; ですから今でもふと「いっそ閉めちゃおうかなあ・・・」と考える事はあります。でも実際には閉めていない、というか閉められないのです。ですから僕は“閉める”という決断をしてそれを実行に移した方々を尊敬こそしても軽蔑はしません。ただ同時に「仲間が減っている気がして淋しいなあ」という気持ちはありますけど。
前の章でも書きましたが、一般にWebサイトは開設するよりも維持する方が何倍も難しいと言われています。実際にはWebサイトを維持できるか否かって、結構管理者個人の持つ“転生の素質”みたいな物がある気がしています。 (^^; あと実は“運”も結構重要です。自分のWebサイトを楽しい物にできるかどうかは、実はそこに来る利用者に依存している部分がかなりあるからです。でもこういった要素は別に天から振ってきたり与えられたりする物ではなく、工夫と努力次第で思ったよりも比較的簡単に手に入れられる物のようです。僕に言わせるとWebサイトの運営とは“隙間商売”なのです。既にある物と同じ事をしてもさほど注目はされないし、場合によっては客を奪い合って共倒れになるのがオチです。しかし実際には多くのWebサイトがそういう“過去の成功例の真似事”に終始しています。だから利用者が増えない。これは考えてみれば当たり前の話です。供給は需要があってこそ成立する物なのですが、どうもWebサイトというのは時間と共に供給が需要を上回る傾向にあります。ですから特に後発のWebサイトほど運営が厳しい訳です。
Webサイトが百あれば、そこには少なくとも百人の管理者がいて、百通りの事情を抱えながら運営しています。だから本来そこに生まれるWebサイトは百通りの物になるはずなのです。ところが実際はそうなっていないのです。例えばTCGの話で言うと、他でもやっているデッキ登録とか自分のデッキ紹介、あるいはトレード板といった企画で安易にWebサイトを立ち上げてしまい、結局自分のWebサイトに“他サイトとの差別化”が図れるような見せ場とか売りが作れないのです。しかもデッキ紹介なんかですと、多くの人が提供している“俺流のデッキ”なんて情報は世の中にはほとんどニーズがありません。世間が求めている情報はあくまで“絶対に勝てる史上最強のデッキ”な訳ですから。 (^^;;;
それだったら今からでも遅くないから自分のWebサイトを閉めちゃって、自分がやりたかった物と同じ機能を持つ他のWebサイトを利用すればいい。僕はそう思っています。ちなみに僕だって、うちと同じ機能を持ったWebサイトが他にあれば今からでもそうしたいです。 (^^;;; でも僕はなんかこっち方面では先駆けになっちゃってるみたいだし、しかも後続が着いて来る気配も無さそうです(爆)。だから結局はヒイヒイ言いながら自分でやってる訳ですが。あとそういう意味で言うと“日記”はその人にしか書けない完全オリジナルな物ですから、それ故読む側も楽しめるのかも知れません。しかも日記ってWebサイトのアクセス数を増やす秘訣みたいな物を見事に網羅したコンテンツですので。
僕は何だかんだ言って1日100件のアクセス数を維持しているWebサイトをこうやって維持/管理しています。僕自身は別に有名プレイヤーでも公認ジャッジでもなく、あまつさえ競技プレイヤーですらありません。また既存の有名Webサイトの知名度を利用して自分の意見を無理矢理人に読ませている訳でもないのです。それでもこの程度の規模のWebサイトになっている。つまり“この程度の事は誰にでもできる”という事なのです。ましてや Magic の世界にも、うちを遥かに上回る賑やかなWebサイトがたくさんあります。その管理者にしたってやってる事は大差ないはずです。ただ1日に500あるいは1000なんてアクセス数を稼ぎ出すWebサイトの管理者には、流石に他の人にはない天賦の才を感じたりもしますが。
じゃあ具体的にWebサイトってどうやって維持すればいいのでしょうか?。はっきり言っちゃうと、管理者が青息吐息でかろうじて維持しているWebサイトは見てもあまり面白くないし、何よりも長続きしません。世の中には良い言葉があるでしょう。「継続は力なり」というあれです。でも継続するには何よりも“管理者自身が自分のWebサイトを楽しむ”事が大事です。まあだからと言って“何でもあり”という事にはならないのですが。 (^^; ある本に書かれていたのですが、Webサイトと利用者にも“お店とお客”の関係が成立するのだそうです。ですからお客が求める物を提供できないお店は維持できないのです。
僕自身 ぎゃざる の管理者をもう3年以上も続けています。そうやって続けて来られたのは、何よりも「 ぎゃざる が生活の一部になってしまっている」からだろうと思います。今僕は一応会社に勤めていますが、家に帰ると「飯→ネットにアクセス→風呂→何か書く (^^; →寝る」という生活パターンができあがっています。別に僕は一連の記事やエッセイを(それこそ以前の日記のように)あっと言う間に書き上げている訳ではなくて、あらかじめ決めたテーマに従って毎日少しずつ書き溜めて校正して公開しています。ですから時には全く書く事が無いまま1日を終えたり、逆に書きたいテーマを複数抱えてアタフタしたりもしています。 (^^; でも平均すると大抵毎日あるテーマが1つ挙がっていて、それに対するエッセイを毎日某ら書いています。最近はゲームエッセイとプライベートエッセイが平行して進行する事もありますし。
どれだけ物を書くスピードが遅い人でも、まあ2週間も同じテーマで毎日1時間物書きをすれば、大抵エッセイの1本位は書き上がるだろうと思うのです。書き上がったら更に数日かけて校正をして、あとは「書き足りない部分は次に書けばいいや」で公開しちゃう。そうすればエッセイをメイン・コンテンツにしたWebサイトって結構頻繁に更新できるのです。これは多分イラストや音楽も基本的なやり方は同じだろうと思います。確かに最初は誰も見てくれないかも知れません。でもこういう場合にもやはり世の中には良い言葉があります。「捨てる神あれば拾う神あり」というあれです(笑)。実際に ぎゃざる もそうやって多くの方々に拾われてここまで来ました。
僕はイラストや音楽の創作は全く駄目ですが、エッセイや日記といった文章系コンテンツは結構書いてるうちに何とかなる物です。あと結構大事なのは最初の1本目だったりします。ご存知のようにうちは文章系のコンテンツはフォーマットを統一して公開しています。このフォーマットを最初にかっちり決める作業が結構大事です。この作業に手を抜くと非常に読みにくいコンテンツになってしまいますから、何よりも自分自身がやってて嫌になってしまうのです。また途中でレイアウトを変更するにしても、既に数本あるいは数十本を公開した後では作業がもの凄い事になります。ですから“始めが肝心”なのです。ちなみに言うとかつての Magic 記事の最初の1本は、その内容の執筆と同じだけの時間をレイアウトの作成に費やしていたりします。ただし実際にはそれでも途中で2度ばかり全コンテンツの大修正作業が発生していたりしますが。 (^^; 流石にやってられないと思ってテキストの内容を一気に置換するフリーウェアを導入しましたが。
Webサイトの維持や更新にはもの凄いエネルギーを費やします。ですからはっきり言ってしまうと、自分が自らのWebサイトが嫌になっているのに周囲から「続けてよ!」と言われた、それだけの理由で続けられる物では到底無いのです。これは例えばTCGといった物を売る個人商店と理屈は同じです。ある店の閉店を発表した途端に利用者から「無くなると淋しいから続けて欲しい。」「不便になるから閉めないでくれ。」等と言われる事はよくあります。じゃあそれならば実際にそのお客は今までそのお店の維持にどれだけ貢献してくれたでしょうか。来る度に「これ他店よりも高いからまけてよ。」「店の雰囲気が暗いなあ。」といった不満しか言わない(そして気まぐれに冷やかしに来るだけで物を買わない)お客が、いざその店が閉まるとなった途端に「応援するから続けてよ。」というのはかなり虫が良すぎます。そしてそうやって潰れていったお店が世の中にはたくさんあります。Webサイトも同じなのです。それとWebサイトの様子というのは、多分その遊びの世界全体の様子をかなり正確に映し出す鏡の役割を果たしていると思います。幾つかの大手Webサイトがしっかりとした基盤を持って維持/運営されている。新しいWebサイトが次々と立ち上がるけれど、しかしそれと同じくらいの数のWebサイトが次々と閉鎖している。一時はブームに乗って多くのWebサイトが立ち上がったものの、やがて勢いを失ってここ最近は少しずつ数が減っている。その様子がそのままその業界の姿なのです。あとそのWebサイトの中の様子も注目すべきでしょう。賑やかなんだけどしっかりとした秩序を持って建設的な意見交換ができているのか、それとも厨房が暴れ回って常にしっちゃかめっちゃかに荒らされているのか、あるいは人気も無く閑散としているのか。その様子も実はその世界の実状をそっくり映しています。
以前にどこかで「世の中が不景気になるのは、誰かが大きな声で『世の中が不景気になった!』と言い出した事が発端になっている。」なんて話を聞いた事があります。流石にこれは大げさだろうとは思いますが、でも結構それに近い事はある気がします。例えば「 Magic ってどんなゲームなんだろう?」と疑問に思った人が Magic 関連のWebサイトを見て回った。ところが目に留まったWebサイトはどこも閑古鳥が鳴いていて、賑やかだと思ったら掲示板で誰かが大暴れ中。 (^^; こういう状況を見て「きっと Magic って面白いゲームに違いない!」とは普通誰も思わないでしょう。 (^^;;; でもだからと言って、別に僕は「体裁を繕って外面良く見せればいい。」とは言いません。実際に僕もそんな事はしていませんし。ただそういう視点を持っていれば、少なくとも自分が管理している掲示板に“便所の落書き”を書かれるのは嫌なはずですし、コンテンツにしても放置しっぱなしで埃まみれにはできないはずなのです。逆に言えば「そういうメンテができないWebサイトならば、いっそ閉めた方が実は世のため人のためになるかもしれない。」という事になりそうです。 (^^;
僕個人は昨今の安易にWebサイトを立ち上げようとする風潮が好きではありません。でも誰かが開いた掲示板に匿名で愚痴や不満を垂れ流すだけで「俺は立派に自己主張した!」と勘違いしているような人はもっと嫌いです。他の人達に自分の意見をきちんと読んでもらいたいと欲するならば、少なくとも自分の発言を便所の落書きの中に埋もれさせては駄目なのです。そうなるとやはり自分でWebサイトを立ち上げて「僕はこういう場で自分の意見を公開している。皆読みに来てくれ!」という形での活動が必要不可欠になると思います。ただ実際にそういう活動を始めたらどういう結果が待っているか・・・それはここを利用されている皆様なら大体察しが付きますよね(爆)。だから僕は他の人にWebサイトの開設を強く勧める事は決してしませんし、1度開設した物を「やっぱり僕には無理だわ。」と閉める事にも同意します。ただし同時にそういう様子を見て「やっぱりこの業界はもう駄目なのかなあ・・・」と淋しい思いをしている人達が大勢いる、という事実はご理解頂けると有り難いと思いますが。