| 続・勝ち組の法則(1) | ||
掲示板でもちょっと触れた通り、今や日本はおろか世界的にも、コナミ傘下のTCGが猛威を振るい市場を席巻しつつあるようです。WoCは少し前の販売店向け説明会において、全世界における2003年3月期のTC&TCGの市場規模を約600億円と説明しています。ところが同じ年度に遊戯王OCGは全世界で約380億円、そしてデュエル・マスターズは約44億円を売り上げています。つまり遊戯王OCGとデュエル・マスターズを合わせると、実に全世界のTC&TCG市場の70%以上を占める計算になるのです。しかも今年になって遊戯王OCGとデュエル・マスターズの勢いは更に増しています。遊戯王OCGは2004年3月期の上半期だけで全世界で約290億円を売り上げ、またデュエル・マスターズは昨年度1年間の売上を上半期で達成し、通期では120億円近い売上を予想されています。2003年度には全体で600億円規模だったTC&TCG市場は、今年度は何と遊戯王OCGとデュエル・マスターズの売上だけでその600億円を稼ぎ出すかも知れないという状況です。こうなるとまあ間違いなく、それ以外のタイトルは完全に“その他”という扱いしか受けなくなると思われます。それはTCGの元祖と言われる Magic においても例外ではないでしょう。
この事は我々に色々な事を考えさせると思いますし、また考えるべき時期に来ているという気もします。例えば Magic 関連のWebサイトや掲示板では Magic の不振について「不景気のせい」といった外部要因説が機会ある毎に言われてきました。しかし現在の遊戯王OCGとデュエル・マスターズの絶好調振りを見る限り、少なくともこの外部要因説に何の論拠も説得力もない事は一目瞭然です。つまりどう考えても「売れないのはそのゲーム自身の責任であるし、頑張ったゲームはこのご時世でもちゃんと売れる。」という事になるのです。また「 Magic は面白さや奥の深さではナンバーワンである」という説にしても、そのTCGの本場である北米で遊戯王OCGが大ヒットしている事を考えると、今やその根拠はほぼ完全に消滅したと考えて間違いないでしょう。大体そういう意見というか反論を唱える方が、この世に存在するすべてのTCGを徹底的に遊び尽くして、その上でその説を唱えられている訳でもないでしょうし。
そして更に、この状況は Magic に取っての危機的状況を招きつつあると私は考えています。今までWoCは「デュエル・マスターズに手を出した人は多くが Magic に来てくれるだろう。」という論法で、日本の Magic 販売店の不安を払拭しようとしてきました。しかしデュエル・マスターズがここまで市場規模が大きくなり、現時点でのタカラの主力商品となった以上、そんなに簡単にタカラがその勢いを弱めるような愚策を取るとは私には思えません。またTCG販売店にしても、今は Magic を売るよりデュエル・マスターズを売る方が明らかに有利なのです。そして何よりもWoC自身が、この状況を見て「それだったら今は Magic よりもデュエル・マスターズに注力すべきじゃないか」という判断を下すのにそんなに時間はかからないでしょう。だって実際問題の話、過去にWoCは Pok?mon ブームの折りに Magic の増刷を減らしてまで Pok?mon に注力した前歴のある会社ですから。何か最近 Magic の品薄が一部で言われているようなのですが、それって案外そういう歴史の繰り返しだったりはしないんでしょうか。
日本国内あるいは世界的な規模での Magic の復刻を真剣に考えるのであれば、やはり我々は「今現在 Magic 以外のTCGに熱中している人達に、いかにして Magic に注目してもらって手を出してもらうのか?」を真剣に考え始めるべき時期が来ています。というか、それをしないと Magic はいよいよ遊戯王OCGやデュエル・マスターズに人を奪われてシステムが瓦解するのです。実際既にそうやって Magic が遊ばれなくなった地域が日本には少なからずあるようですし。まあ個人的には「これが日本で何度もブームを生み出した経験を持つ玩具メーカーと、適当にヲタクのブームに乗っかって甘い汁を吸ってきただけの某出版社との差なのかねえ。」という気はしますが(笑・・・えない)。
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そのタカラですが、今まで日本国内での主力商品だったベイブレードが、前年度比で売上が半分未満に落ち込んでいるようです。今後ベイブレードやバウリンガルは海外での展開を計画していて、実際に海外でベイブレードが売れ始めているようです。ただ日本国内における主力商品が無くなりつつあったところにデュエル・マスターズが現れたという事で、タカラのデュエル・マスターズへの入れ込みようは尋常ではないと思われます。最近タカラが販売店向けに配った資料では“子供向けTCGでナンバーワン”を唱っているようなのですが、これがいつ“子供向け”が取れるかは分かったものじゃないと思います(笑)。しかもWoCにとっても今やデュエル・マスターズは(世界規模の市場で見た) Magic 並の売上を稼ぐ主力商品となっているはずです。今後更に世界的に Magic の売り上げが落ち込むような状況になれば、いよいよWoCの注力が Magic からデュエル・マスターズに移る可能性はかなりあるでしょう。まあタカラがいつ「デュエル・マスターズのアニメを北米で放映して世界展開しましょう。」とか言い出さないとも限りませんし。 (^^; |