| この成果をどう活かすのか? | ||
ドイツで開催された Magic 世界選手権において、日本人選手団がめざましい結果を残したようです。岡本尋氏が個人戦にて見事準優勝されました。また代表決定までに曲折あったらしい (^^; 日本代表チームも9位入賞だそうです。私が記憶している限りですと、少なくとも過去の世界選手権において日本人の個人や代表チームがめざましい結果を残した歴史って、それこそ“ストームドレイン”の頃にまでさかのぼらないといけなかったのではないかと思われます。 (^^; それがついに個人戦で2位獲得です。これは手放しで賞賛されていいだろうと思います。しかし・・・残念な事に日本の Magic はこの成果を手放しで喜べる状況にはありません。先日 SideBoard Magazine Online に、日本の Magic 界では有名な“組長”のインタビュー記事が掲載されました。その中で藤田氏は自身がHJの出版物に記事を執筆している身であるにもかかわらず、現在の日本の Magic が以前に比べてプレイヤー人口を減らして失速している事、そしてそのテコ入れのために(更なる) Magic の値下げが必要である事をはっきりと唱っています。この事実は日本で多くの Magic 販売店が閉店や廃業をしている事、 Deck Express が廃止されたり Duelist Japan の最新刊発行が無期限延期されている事、そういった客観的な事実だけを見ても明らかです。渋谷の某センターも再開の報は未だないですし、ついには購読者数の減少が理由と思われるGAMEぎゃざの値上げが発表される。これが紛れもない現実なのです。でも日本人プレイヤー大活躍という快挙を、多くのデュエリストが値上げでケチが付いたGAMEぎゃざで読む。全く持って最悪のタイミングでの値上げですなあ。 (^^; 多分HJ自身も「まさか今年は・・・」と思っていたに違いありませんが。何しろ以前は世界戦で日本人選手が結果を出せない物だから、外国の強豪プレイヤーの紹介で誌面を埋めて競技指向を煽り続けた位ですし(笑・・・えない)。
閑話休題。少なくとも日本の競技 Magic は、日本の Magic 界全体の発展と共に進化し、そして今回の結果を得た訳では決してないのです。HJは口先で煽るだけで競技プレイヤー向けのサポートなど全くしていません。むしろプレミアイベントを商売にして参加費を高値に設定したり、バイヤーを会場から閉め出して会場内での販売を独占するといった行為で、彼らの活動を妨害こそしているのです。(日本の競技 Magic への貢献度という点では、少なくとも1個人商店であるはずのFireballさんの方が圧倒的に高そうな気すらします。 (^^; )そして日本人デュエリストの中にも競技プレイヤーの世界選手権での活躍を応援しようという気運は乏しかったように見えますし、ましてや世の中には Magic の存在そのものを知らない人の方が圧倒的多数です。そんな中で彼ら日本の競技プレイヤー達は、それこそ周囲からの支援や協力が得られない中、ほとんど自分達の力だけで今回の成果を勝ち取ったのです。つまり間違っても今回の結果は“日本の Magic 全体のレベルアップの証明”ではありませんし、ましてや“日本での競技 Magic 大成の証”ではないのです。単に出場したプレイヤー達が凄かっただけだ。誰がどう考えてもそれだけの事なのです。
さて、ここまでの話は過去に書いてる内容の繰り返しかとも思います。そこで今回は“今後の話”を考えてみようと思います。
HJは今まで散々“日本の競技 Magic の大成”を志向した記事を自社出版物に掲載してきました。私はそういう記事を見て「HJにはそこまでの高い目的意識などない。こんなの所詮カードを売りたいがための販促に過ぎない。」と言ってきて、そういう意見に対しては少なからず反発があった。私はそう記憶しています。もしHJが日本の競技 Magic の大成を心から願っているのであれば、今回の世界選手権の結果はまさにその1つの結実でしょう。では、果たしてHJはこの結果を今後にどう活かすつもりなのでしょうか。一般的に考えると、まずはこの結果を大々的にマスコミに取り上げてもらい、岡本氏や日本チームを色々な場に露出させる。そしてその話題性を活かして Magic の話題を各地で盛り上げ、まずは Magic というゲームの知名度アップを図る。少なくともそういう動きはあって良さそうな気がします。そのためにHJはそれこそスポンサー提供する雑誌や番組を増やしてでも、日本国内で世界選手権の話題を盛り上げるべきだ。私はそう思います。そうする事で逆に競技 Magic の世界にスポンサー提供する企業や団体が現れ、文字通り日本の競技 Magic が“知的競技”としての大成を得られる可能性が出てくるからです。
しかし、実際には恐らくそうはならないでしょう。どうせHJは「世界選手権の情報や岡本氏が使ったデッキの内容はGAMEぎゃざを読んでGETだ!」的な煽り文句で自社出版物を売り込んで終わり。それが関の山なんじゃないでしょうか。HJという企業が競技 Magic を盛り上げようと言っているのは、結局のところ自社の売り上げをアップする事にしか意識がない。これは私が過去に散々言ってきて、そして少なからず批判を浴びてきた意見です。ところが皮肉にも今回の結果で、この私の見方が正しかった事が証明されてしまうかも知れないのです。以前に私は公認トーナメントの受付窓口がDCIJからHJ内の部署に変わった際に「これで公認トーナメントの申請とイベントへの賞品提供の窓口が一本化される。それでも相変わらず公認トーナメントに自主的に賞品が提供されないとしたら、それが“やっぱりHJは単なるシブチンである”事の証明になる。」と言いました。そして残念ながら実際にその事は証明されてしまったのです。そんな中で日本人が世界選手権で大きな成果を挙げ、しかしHJはその事を自社商品の販促目的にしか利用しない。私が言ってきたHJへの酷評が、またしても事実である事が証明されようとしているのです。
では、そうならないためにはどうすべきなのか。実は今となってはかなり手遅れではないかと私は考えています。日本に Magic というゲームが輸入されたその日から、WoCなりHJが日本国内での Magic の知名度アップに骨身を削って勤しんでいれば、それこそHJ以外のマスコミに今回の成果がほとんど取り上げられないなんて事態は避けられたはずなのです。じゃあ、具体的にどうすれば良かったのか。それはWoCなりHJが Magic の売り上げを資金に様々なメディアにスポンサー提供し、日本国内で Magic という名前位は知っているという人を増やしておく、言い換えると“種を蒔いておく”べきだったのです。少なくとも集英社のマンガ雑誌に Magic 漫画を載せるなんて話が出た時に「日本での Magic 普及の手柄を他社に奪われるのは嫌だ!」なんて下らない理由で横槍を入れてるようでは、その後の展開は想像が付いてしまいますって。実際に昨今の日本の Magic はそれこそ淋しい限りですし。
それと今回の件はもう1つ別の見方もできます。要するに「これからは競技 Magic が完全に Magic の主流というか、それこそ唯一の取り組みになる。それだったらいよいよHJ経由の高いパックを買う理由はなくなった。」という事です。 (^^; そして実際にだからHJ経由の Magic はどんどん売れなくなっているはずです。そういう中で日本の競技 Magic には、今や決定的な追い風が吹き始めています。しかし過去の行いが災いして、HJがその追い風を追い風にできない、それどころか逆風にすらなってしまっている。それが現実なのです。はっきり言いますが今回の結果は、それこそHJに取っては危機的状況だと言っても過言ではないでしょう。岡本氏が今回の世界選手権に日本語版でデッキを作って参戦し、GAMEぎゃざを愛読書にして世界と互角に戦った。そういう事なら話は別でしょうけど(笑)。まあしばらくは岡本氏の独占コラム掲載とかガンスリンガー企画で、HJもそれなりには恩恵に授かれるのでしょうが。
今回の結果は、日本の Magic にとってまさに大きな分岐点になると思います。これだけ大きな話題があって、それでも日本国内での Magic の知名度やプレー人口が上向きにならない。そうなった時の反動がどうなるか、私個人には想像もできません。今回の件で日本の Magic 界では更に競技プレイヤーの発言力が強くなるはずです。そして一部の似非競技プレイヤーの暴走や競技指向の強要によって、いよいよ競技指向がないデュエリストが Magic を離反する、そういう危惧すらあります。そういう状況でいかに日本の Magic を育てて大成させるか。まさに今メーカーや販売サイド、そしてデュエリストの器の大きさや志の高さが問われようとしているのです。まあ言うまでもなく私個人は「無理だろう。」と思っている訳ですが(嫌爆)。
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いや、それにしてもまさか今年日本人が世界でここまで活躍するとは、私個人は夢にも思っていませんでした。一部の競技プレイヤー諸氏も日本の Magic には自分なりの危機感を感じていて、自分にできる方法で自分なりにどうにかしようという志で行動されていたのでしょうね。 |