バカは死ななきゃ治らない 
 
 まあいよいよ Magic にこういう(↑)比喩を使う時が来た、そんな気がします。

  Magic 10周年に関連したイベントや企画の詳細が発表されていますが、どうもどれ1つ取ってもデュエリスト達が笑って手放しで歓迎できる物がない気がします。メガ・イベントはどうやら“いつもやってるプレミアイベントの寄せ集め”で終わりそうですし、欧州辺りで開催される(らしい)古のカードを回顧するショップ単位のイベントも、日本では第8版拡販のためのイベントにすり替えられました。そして“10周年記念価格”で発売されるGAMEぎゃざは、何のことはない「日本語版第8版という“来るべき不良在庫(!?)”の処理を兼ねた抱き合わせ販売」でした(笑・・・えない (^^; )。一体こういう状況のどこをどう見れば、我々日本のデュエリストは Magic 10周年を祝おうという気持ちになれるのでしょうか。あまつさえそれで日本選手権の賞金1つ増額されていない訳ですし。まあ私に言わせると「減らされなかっただけでめっけ物だった。まさに10周年様々やね。」という気はしますが。

 今や日本だけでなく世界的にも Magic の台所事情は苦しい。それは多くの日本の Magic 関係者が肌で感じているところだと思います。しかしだからこそ日本の Magic 関係者は、この10周年記念イベントに大きなお祭り、あるいはド派手な花火を期待していたのではないでしょうか。前にもちょっとあいこ先生のエッセイ企画で話しているのですが、今年のメガ・イベント以降、実は日本の Magic には2006年4月の日本語版発売10周年まで、約2年半以上大きなイベントを開くための口実がありません。日本選手権やFinalsは一部では今や“一部の競技プレイヤーが毎年集まる同窓会”とすら言われています。数百万単位の賞金や経費を使いながらHJ以外のマスコミが取り上げもしないイベントなんか、それこそ Magic の拡販には何らの貢献もしないでしょう。あまつさえ Magic 誕生10周年という大きな節目の年ですら、この程度の販促しかしやがらないWoC&HJ連合の事ですから、この先2年以上まともなイベントなどあり得ない事は容易に想像が付きます。 (^^; これでこの先 Magic は日本語版10周年を果たして迎えられるのか。こうなってしまうと何か無理というか不可能に近いのではないかとすら思ってしまいます。

 しかもこの10周年記念の“しけたイベント”にしても、果たして我々は“ Magic が10年の間変わらぬ人気を得て世界的に売れた事による勝利の証”として得たのでしょうか。多分違います。スカージ以降の値下げにしろ最近の一連のユーザーサポートにしろ、むしろ過去の経緯を振り返ると“創生期や全盛期に比べて Magic が売れなくなった事への焦り”によって得られた物と考えるのが自然です。じゃあ我々デュエリストがWoCなりHJから更に(それこそ日本の国産TCG並の)ユーザーサポートを得たいと思ったら、我々はどうすればいいのか。その取るべき行動はまあ間違いなく“今後もHJからは Magic を買わない”になるのです。そういう気運や発想をデュエリストに与えたくなければ、ここで Magic は思い切ったお祭りをぶち挙げてデュエリストに利益還元をし、その士気高揚を図るべきだったのです。しかし・・・実際にはご覧の通りの体たらく振りです。少なくとも我々日本人デュエリストは、未だにWoCやHJから“割高なHJ経由のパックを買うための動機付け”をもらっていません。この期に及んで日本の Magic は販売店の頑張りやデュエリストの義理人情に売り上げを依存している。これが紛れもない現実なのです。ただそれにしては、今回の10周年イベントは随分と我々日本人デュエリストを舐めきった内容になっているとすら私は思っているのですが。

 つまり彼らはこの10年で、少なくとも Magic というゲームが創生期になぜこれだけ人気を得たのかという勝因、あるいは世界的に更に Magic を定着させて広める販促手法や方法論、そういう物についてはほとんど何も学んできていないのです。そして相変わらず多くのデュエリストから反感を買う、あるいは興味すら持ってもらえないような販促やイベントでお茶を濁している。これを見て「やっぱりバカは死ななきゃ治らないんだなあ。」という感想を持ってしまうのは私だけなのでしょうか。現在 Magic ではオンラインへのデュエリスト流出が加速しつつあるようですし、更に日本では多くの若年齢層プレイヤーがデュエル・マスターズなどの国産TCGに流れています。それなのにこれだけリアルカードの Magic に対するやる気が見られないようでは、いよいよオンライン Magic や国産TCGがリアルカードの Magic を駆逐するでしょう。それも今の我々には想像すらできないようなもの凄いスピードでね。(ただしその兆候は既に現れているのですが。)でもその割には多くの Magic プレイヤーは相変わらず暢気なもので、この期に及んでなお「 Magic は昔並に盛り上がっている。少なくとも俺の周囲ではそうだから何も問題はないよ。」と明言される人すらいます。そういう意味で“バカは死ななきゃ治らない”というのは、実はデュエリスト自身にも当てはまるのかも知れません。もちろん私自身を含めての話ですが。 (^^; 

 今回のエッセイには今まで以上に問題発言が多い事は私自身も自覚しているので (^^; その点については素直に謝っておきます。 m(__)m ただし Magic の現状をある程度正しく認識されている方には、それなりにご納得いただける内容にはしたつもりです。

あいせんの“本音の部分”

 もし私自身がWoCやHJの然るべき立場にいて、ある程度自由に予算を使って10周年記念イベントを盛り上げていいと言われたら、私だったらこういう企画やイベントを開くだろうと思います。

  1. 大型懸賞付きの Magic クイズを実施する。
    (これは記念イベントとしては基本でしょう。むしろこういう企画をHJがやろうとしない事が、まさにあの会社のシブチン振りを象徴している気すらしますが。例えば一般向けにパックというかBOXが当たるクイズと、デュエリスト向けにウィザーズ社見学ツアーが当たるクイズを同時開催するとか、やり方はいくらでもあります。)

  2.  Magic 創生期からのすべてのカードを使える大会を推進する。
    (これは Type-I に限りませんが、今だと Type-I で開くのが簡単でしょう。それこそ基本セット単独での限定構築なんてのも面白そうですが。)

  3. 第8版のBOXに、過去に発売されたパックをランダムで1つ封入する。
    (数は少ないでしょうがアルファやベータもありです。 (^^; BOX買いのお客さんにはそのままおまけに付けて、店でばら売りした分は大会の賞品に利用してもらいます。この販促には引退したコレクターを呼び戻すとか、色々な副次的効果も期待できたりします。)

  4. ある程度大きな地方都市まで網羅した Magic キャラバンを開催する。
    (各種のミニトーナメントやサイン会などを開催します。サイン会にはその国で人気のあるイラストレーターさんをできるだけ派遣するように工夫します。)

  5. “世界同時デュエル企画”を開催する。
    (世界中で全く同じ時刻にデュエルを行うという企画です。その開催をインターネットで自己申告してもらい、その数字を公開して Magic の勢いを世界中に示します。)

  6. カード回収キャンペーン
    ( Magic のカードを数百枚単位で送ると、10周年記念のスペシャルカードがもらえるという企画です。はい、ごめんなさい。某国産TCG企画のパクリです。 (^^; ただ集めたカードは 4. で集まった若年齢層デュエリストに配るといった展開も可能です。)

  7. コレクター感謝企画
    (特定のカードを一定枚数WoCに郵送すると“コア・コレクター”としてWoCのWebサイトに名前をさらされ (^^; 折り返しそのコレクションカードの大判カードや関連サプライ品を付けて返送される、という企画です。)
 WoCにこういうアイディア募集を実行するだけのやる気があれば、10周年記念イベントももうちょっと盛り上がったのかも知れないのですがねえ。あ、あと本編とは全然関係がない&本来は触れてはいけない禁断の話題なのかも知れませんが、以前WoCが募集した“アリーナリーグ改編案募集”って、結局何がどうなってどう変わったのでしょうか。私には今年になって開かれるアリーナリーグが、以前よりも何か変わったようにはとても見えないのですが。 (^^;;; 

   

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