Magic に付ける薬 
 
 ここ最近の“ Magic 危機説”を踏まえて、久しぶりに【 Magic に付ける薬】と題した連載エッセイを書こうと思ったのですが、なんか骨組みとなるメモを書いてみたら「これをそのまま掲載した方が迫力が出ていいんじゃないか。」と思ったので、今回はそうします(笑)。
《 Magic に贈る“診断書”》

《具体的な治療薬》

あいせんの“本音の部分”

 私が書く記事とかエッセイは、大抵こういうメモを頭の中かテキストに起こして、これをオブラートに包んでできるだけ飲みやすく(読みやすく)して出してる・・・つもりなんですが(笑)。

 これは福井のデュエリストの間では随分と前から話題になっているのですが、実はこういうお話って本来は日本語版第4版の発売が決まった時点で検討されるべき事だったのです。でも実際にはその時点でWoCとHJは「国内でのフレッシュパックの値段をいかにして高値安定させるか」にしか興味がなかった。それが6年以上経った今になってなお日本の Magic に色々と暗い影を落としている気がします。日本の Magic がこうなる事は、私みたいな素人にですらかなり以前に予見できた事です。ましてや私よりも遙かに賢いであろうWoCやHJ関係者、あるいは流通関係者や競技プレイヤー諸氏に予見できなかったなんて事はあり得ないでしょう。でも実際には誰1人として対策を講じなかった。その結果が今のこの状況なのです。

 現在日本の Magic はかなり末期的な状況になりつつあります。最新の独立型エキスパンションが不振で、販売店がどんどん Magic から撤退している。残ったデュエリストはその多くが競技指向の強い人達で、国内の流通からはカードを買っていない可能性が高い。そのおかげで代理店直轄と言ってもいい販売店ですらその営業規模の縮小を余儀なくされる。これで果たして日本の Magic に復興策はあるのでしょうか。今回私が素人なりに処方した“薬”は、多分日本の Magic に取ってはかなり苦い、要するに到底承伏しかねる内容だろうと思います。そして実を言うとこれを書いた私自身、この薬が本当に Magic というTCGに飲んでもらえる物だとは期待していません。前から書いているように、最近私が書く一連の意見は“後で自分自身が後悔しないように”書き残している物に過ぎないからです。そういう意味では私自身も既に日本のマジックを諦めてしまっているデュエリストの1人なのかも知れません。

 ただそうやって私自身 Magic の完全休止を決意しようとすると、いつも決まって本棚にしまってあるコレクションのファイルからすすり泣きの声が聞こえるんです。「もっと私達の仲間を増やしてくれないの?」「原画は?ポルトガル語版は手に入れなくていいの?」そういう囁きが聞こえて来るんですよね(笑)。かつての Magic って、それだけ破壊力のあるカードを数多く世に送りだした秀逸なTCGだったはずなんです。それがわずか数年でこうなってしまう。一体誰が何をなぜどのように間違えたのでしょうか。 (^^; ですから逆に言えば、もう一度 Magic をそういう魅力のあるTCGに復刻する事は不可能ではないはずなのです。そのためには色々な人達が色々な思い切りをして、場合によっては苦い薬を飲んででも体質改善を図らないといけないはずなのですが。ただ幸いな事に Magic って“健康体の状態”がどういう物か分かってる訳です。過去に Magic はそういう状態を経験していますから。ただしそれは個々のデュエリストによって様々でしょうけど。

 デュエリストが本当に遊びたい Magic とはどういう物なのか。それを見極めてできるだけその理想の環境に現実を近づける。本来 Magic の販促がやるべきはそういう努力だったのです。でも実際にWoCやHJが行った販促は、とにかく猫にも杓子にも Magic に競技プレイヤー並の投資をさせる事だった。しかも日本人デュエリストには“米国とのパックの価格差”というハンディキャップまでしっかり与えておいて、欧米の競技プレイヤーの驚異にならないように配慮済み。そんな遊びが日本で流行るはずもなければ競技が成熟するはずもないでしょう。しかもこの期に及んでなおWoCにはそういう環境の改善が期待できない。これじゃあどんなに Magic が好きな人でも Magic を投げ出しますよ。多分今回の状況は、もはや日本国内のデュエリストや販売店の頑張りではどうにもできないレベルの話です。そういう状況をWoCがどう認識してどう対策するのか。それが今後の結果を決めるでしょう。ただし私自身はWoCにそこまでのやる気、正確に言うと“日本のマジックを盛り上げようというモティベイション”は感じていないのですが。結局のところ「競技プレイヤーが MAGIC:the Gathering Online に移行するまでの辛抱。それが終われば後はどうでもいいや。」とか思ってるんじゃないですかね。でもその割には未だにMTGOの世界には“日本人デュエリスト”って存在しないらしいのですが(爆)。

   

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