| 新たなる報酬プログラム | ||
日本の Magic にちょっと注目すべき動きがあったので書いてみます。「ジュニアトーナメント開催者報酬プログラム」と称されたその企画は、まだ販売店にFAX等で通知されたレベルの話なのですが、既に幾つかのWebサイトで話題になっています。取りあえず又聞きレベルで内容を書いてみると、小中学生を対象とした Magic イベントを開く主催者をサポートすべく、HJがイベントの参加者20名につき Magic ブースターを1BOXを提供するというのです。(しかもそのブースターの使い方は基本的にイベント主催者に任されるそうです。)現在この報酬プログラムを日記などで取り上げているWebサイトをご紹介しておきますので、詳細あるいは続報についてはこちらのサイトでご覧頂ければと思います。(この両サイトは Magic 販売店の生の声を聞けるWebサイトとしてもかなり貴重です。)
○ ミューのホームページ http://www.myuweb.com/さて、この報酬プログラムに対する私個人の感想ですが・・・正直言うと「どう考えているのか?」というよりは「どう書いておこうか?」という感じなんですよね。 (^^; 基本的には「始めるのが3年遅い!」というところなのですが。デュエル・マスターズの好調といった外部要因がないと動かない。そうやって販促がいつも後手後手に回って気が付いたら・・・というパターンを、今後も日本の Magic は続けていくのでしょうか。
○ 少年はBadlandsをめざす。 http://www2u.biglobe.ne.jp/~atomic/そこで今回は見方を変えて「じゃあもし自分がこの報酬プログラムに参加するならどういうイベントを開くのか?」というお話を書いてみます。もしも私がこの報酬プログラムを利用して Magic イベントを開くとしたら、間違いなく“小中学生は参加費無料”にします。じゃあ会場費はどこから捻出するかですが、その頂いたブースターを会場で売ります(笑)。1パックを¥400で売れば約¥14k程になりますので、これで会場費とちょっとした賞品は問題なく出せるでしょう。¥300で売ったとしても¥10kは出ますから、販売店にちょっと支援をお願いすればできない事はないです。万が一売れ残ったらそのまま販売店に引き取ってもらえばいい訳ですし。
ただここで問題が出てきます。今回の報酬プログラムはどうも“参加者が20名以上になる事が確定した時点でブースターが提供される”らしいのです。じゃあその予約状況を具体的にどうやって確認するのか、そしてブースターがいつ送られてくるのか、その辺が全くの謎なのです。
こういう企画が始まると、まあ間違いなく搾取目的にイベントをねつ造する戯け者が現れます。それをどうやって見分けるのかがかなり謎です。例えば私は過去に何度かDCI公認トーナメントを開いていますから、その気になれば参加者リストのねつ造くらい造作もなくできるのです。実際過去にはそうやって精密にねつ造された公認トーナメントによって、日本に(DCIのポイントで)あのジョン・フィンケル氏を抜くスーパープレイヤーも現れていたそうです(核爆)。そういうねつ造はDCIの手によって発見されたはずであり、言い換えるとHJにはそれを見分ける能力は無さそうなのですが。 (^^;;; ちなみに「いくら何でも販売店はそんな事しないだろう。」というのは甘いです。皆さんに以前ご紹介した“アンソロジーのアーナムジンの枠を黒く塗って売った”販売店の事をご記憶でしょうか。自店の利益のために搾取をする販売店なんかこの世にごまんとあるのです。
それと何よりもこういう企画では、どんなに遅くともイベント期日の1〜2週間前にはイベント参加者が確定されている必要があります。つまり“小中学生が2週間後の予定を決めてお店にイベント参加の予約に行く”事になるのです。小中学生相手に1度でもイベントを開いた事がある方ならば、これがいかに不可能に近い作業かは想像が付くだろうと思います(笑)。極端な話、彼らは当日晴れだったら来るし雨だったら来ません。また中学生はイベント期日が試験や部活にぶつかっていたらアウトだし、小学生は行こうとして途中で別の遊びに誘われたら来ないのです。 (^^; そういう我が儘な参加者を事前に20名も集めないといけない。実はこっちの方が私に言わせると大問題です。はっきり言いましょう、少なくとも福井市辺りでそれが実現できるとは私には到底思えません。大体どこでイベントを告知するんですか?。告知がGAMEぎゃざに載る頃には既に手遅れっぽいし、かといって彼らがそんなに熱心にインターネットを利用しているとは思えません。何よりも店頭に1ヶ月後のイベントを告知するポスターを貼ったって、小中学生は今その時が忙しいから見向きもしませんよ。
私に言わせると、今回の報酬プログラムってそれこそ東京とか大阪辺りの大都市圏以外で Magic イベントを開く人達に取っては、まさに雲の上で行われている夢のような企画なのです。確かにその要件を満たせるような Magic イベントが開ければ、こんなに良い事はないと思います。でも我々のような地方のイベント・コーディネイター達には、それこそ骨身を削り身銭を切って頑張っても今まで実現できなかった事なのです。それを今頃になって「デュエル・マスターズが人気で Magic がピンチだ。日本中のイベント・コーディネイターの皆さん、共に頑張って Magic を盛り上げましょう!」と言われたって「はい、そうですか。」とは言えないです。だから私は言うのです。「始めるのが3年遅い!」ってね。 (^^; 別に私はクレイマーじゃないので、何でもかんでも文句を言っている訳じゃありません。私が文句を言うのにはそれなりの理由があるのです。
それとミューさんの日記に書かれていましたが、どうもHJって最近の日本語版 Magic の主な購入層を小中学生だと考えていらっしゃるようですね。ええっとですねえ、これに関しては「流石にマーケットが見えていないのにも程がある」という感じで・・・え!?、なに。「それ以上書くと私の出番が無くなるから許して。」って?。はいはい、分かりましたよ。 (^^; なんか突如天の声が聞こえてきたので(こっち方面の意見表明は)この辺にします(笑)。あ、そういえば今先生はちょうど“日本語版”について書いてるんだっけ。でももしHJが本気でそう考えているとしたら、例のデュエル・マスターズ人気はHJに取っては本気で洒落にならない状況になりそうですね。だって今やほとんど唯一と言っていい日本語版の熱心な購入者層を直撃する訳ですから。
結局のところ私には「ホビージャパンって自分が困ると重い腰を上げて賞品を出すんだけど、でも結局は企画の練り込みが甘くてうまく行かないんだよね。」という印象が強いです。実際過去には“ポータル三國志リーグ”といった、思い出すだけで胸が痛む数々の失敗がありますもんね。 (^^; というか、今回の企画で実際にイベントが立ち上がる(=HJが賞品を出す)ケースが少ない、あるいは開催されるのが大都市圏に限られそうなのって、ある意味「確信犯的に狙ってるんじゃないか?」とすら思ってしまいます。 (^^;;; デュエル・マスターズが今年の5月に発売される事は分かっていたのですから、なぜせめて今年の頭位から準備を始めてデュエル・マスターズ発売にイベントをぶつける位の事ができなかったのでしょうか。だからあれ程「黒船が来るよ、皆気を付けて!」って警告してたのに。これでデュエル・マスターズのアニメが始まったら、一体どうなっちゃうんですかねえ。 (^^;;;
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さて今回の“本音”は、この報酬プログラムを120%活用するための施策を考えてみます。 これは正直言って私としてはかなり不本意な意見なのですが、今回この報酬プログラムを成功させて予約者を集めるために最善と思われる方法があります。それは「○月○日までにイベント参加を予約して20名集まれば、優勝賞品にBOXが出る大会を開催します!」という物です。私はそれこそここを開設した当初から「優勝者にBOXなんて博打的&強者を優遇するようなイベントは大嫌いじゃ〜!」と書いてきました。だから正直言ってこういう意見は自説をねじ曲げる事になるので死んでも書きたくないんです。 (^^; でも今回の報酬プログラムを成功させて Magic イベントへの動員を増やすには、私の過去の経験から言うとこの方法が最もベターなんじゃないかと思われるのです。 最近は小中学生デュエリストも、間違いなく Magic 競技化の影響を強く受けています。中には「将来は俺も・・・」と1人で盛り上がっている方もいるかもしれませんが (^^; 恐らく大抵は「大会に出ても、いつも賞品を持って帰るのは高校生か社会人ばかり。」と淋しい思いをしている人が多数派だろうと思うのです。そういう人達の参加意欲をそそるのに「優勝者にBOXが出て、しかも高校生以上はイベントに出られません。でも君が予約をしてくれないとひょっとするとイベントそのものが開けないかも。」というのは、まさに打ってつけのキャッチコピーなのです。 しかもこういう形で告知を出しておけば、万が一参加者が集まらなくてイベントがフィズった時にも言い訳ができます(爆)。それこそ「ああ、もうちょっと参加者が集まればなあ・・・」となれば、その次にイベントが企画された時に参加希望者が頑張って別の参加者を連れて来てくれる事も期待できます。そういうデュエリスト同士の結び付きを深めるという意味でも、実はこの報酬プログラムは使い方次第では無限の可能性を持っているのです。 あともうちょっと現実的な案としては、例えば高校生以上の大会との併設が考えられます。こうすれば Magic の住み分け(カード資産やスキルに明確な差があるデュエリストを隔離する)も図れます。会場費は大人部門(!?)の人達に多く負担してもらい、でも賞品は小中学生部門の方を充実させる。私としては「それが本来の Magic イベントの姿では?」とも思っているのですが。でも何度も書いていますが、そういう選択肢を今まで日本の Magic は持っていなかったのです。そりゃあイベント開くと会場費から賞品まで全部主催者の負担では、そんな理想論を語れるような余裕は到底無かったですから。 皆さん、こんな企画を利用しない手はないのです。それこそHJが「大会開催が多くてブースターが足りないわ。もういや〜ん!」と泣きを入れるまで使い倒してあげましょう(嫌爆)。今回の企画と既に募集が始まっている学園祭のサポート企画、更には高校生選手権や日本選手権/Finals辺りがうまく連動すれば、日本の Magic に対するユーザーサポートもそれこそ他の国産TCGプレイヤーに自慢できるような充実した物になるはずです。そういう未来を手にできるか否か、それは今や日本のデュエリスト自身の手にかかっているのです。ええい、こうなったら福井で“小中学生限定平日トーナメント(毎日開催)”でも立ち上げるか!(できませんって!) |