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都道府県選手権を考察するためのデータ
に関するコメント
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○ 総括

 今回まとめた資料では、WoCが発表した賞品提供の基準を、私の方で仮にA〜Fのランクとして使っています。当然Aが一番上のランク(参加者:97名以上)で、一番下がFランク(参加者:24名以下)になります。2004年と2005年の結果を比較してみると、最低のFからE(参加者:25〜32名)以上にランクを上げた地域は1つもありませんし、逆にEからFにランクを落とした地域は3つもあります。そういう地域は普通に考えると“参加しても2004年ほどの賞品はもらえない”わけで、これが参加者のモティベイションを低下させた可能性は少なからずあります。ただしEからD(参加者:33〜48名)にランクを上げた地域は3つありました。

 そうなると今後は「いかに自分の地域を最低でもEランクに維持し、更にそこから上を狙うか?」が課題になるかと思います。やはりFからE以上へのジャンプアップは、色んな意味で難しいのです。というか、やはりFランクになった地域は“県レベルの選手権として成立しているかどうかは、疑ってみてよいだろう”という気がします。だって誰でもないWoC自身がそう思っているからこそ、そういう賞品提供に関するランク付けを導入したわけでしょう。そう考えると“その地域が選手権の初年度にどれだけ人を集めたか”が、今後何年にも渡って影響を及ぼす可能性がありそうです。

 あと2005年は“賞品総数の削減がそれ程参加者に周知されなかった”という状況だろうと思います。告知が出るのが随分遅かったですし、2004年の告知をそのまま流用して2005年の告知を公開したところも少なくないようですので。ですから問題なのは2006年以降です。特にE〜Fランクの地域では、余程頑張らないと今後の動員確保が難しくなる気がします。何しろ「皆さんが大勢来てくれればお土産がある・・・かも知れません」とか告知せざるを得ない状況になるわけですので。こういう地域は個人的に“優勝者にBOX”よりも“参加賞にパック”を優先すべきじゃないかと思っているのですが。なにしろ都道府県選手権は、謳い文句上「誰でも気軽に参加できるビギナーレベルのイベント」なのですから。

 しかし思いますけど、2005年のこの大幅な賞品削減って、果たして『誰が悪くてこうなった』のでしょうか。 (^^; 多くの地方の主催者にとっては、まさに寝耳に水だったろうし、本当いい迷惑ですよね。それまで頑なにイベントの規模縮小をやってこなかったWoCが、この都道府県選手権ではここまで露骨なイベント規模縮小を打ち出した。よほど関係者の逆鱗に触れた担当者がいると想像されるのですが(爆)。少なくともWoCが“2004年支給した賞品は、WoCが期待したほどは有効に活用されなかった”という判断をしたのは間違いないわけですし。


○ 個人的には・・・

 今更言うまでもないかと思うのですが、私個人は2005年の新システムを概ね歓迎していたりします。すべての都道府県が同じ条件で選手権への動員を競う。仕組みやデータの見方としては極めて分かりやすいし、ごく一般的な企業などのシステムと比較しても遜色ないからです。ただし以前の日記にも書いたように“特にAランクやBランクになった地域への賞品が少なすぎる”とは思います。ここにもっと大盤振る舞いしてCランク以下と格差を付ければ、現在Cランク以下になっている地域の多くもBランク以上を目指すでしょうし、そうなれば当然通常のイベントにも活気とか工夫が出てくるはずです。ただしそのためにFランクやEランクの賞品を減らすのは賛成しかねます。それでは現在FランクやEランクになっている地域のプレイヤーや主催者の、イベントへのモティベイションが著しく低下し、復興の目処がほとんど立たなくなるからです。でも本当に日本での Magic 復興を期するのであれば、ある一部の地域を切り捨ててでもそういう競争をさせるべきではあるのですが。


このコメントに関する文責は、すべて私 あいせん にあります。
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