9月6日
今年の夏は、毎日のように熱射病の犠牲者が報道されている猛暑日の連続だ。
地球温暖化の影響に蟲たちは敏感に反応している。
ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハ、クロマダラソテツシジミ、イシガケチョウなどはその代表種だ。
今日は、その中でも数年前より採集記録があるナガサキアゲハを狙って、越前海岸の照葉樹林に赴く。
ここは、かつてクワ採集にて訪れた場所であり勝手は知っている。
R8から移動して、相変わらずの猛暑の中、日陰の駐車スペースを探す。
ヒトも蟲も、暑さはお嫌いだ。できれば、涼しくいきたい。
吸水ポイントを探していたら吸蜜ポイントを見つけた。
ナミアゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハ、モンキアゲハが乱舞している。
そんな中、飛び方がマッタリした、ど〜見ても異質なモンキアゲハが飛んでいる。
あ〜ぁ、ナガサキの♀だ。
こうも簡単に見つけてしまってよいのか?
いとも簡単に、吸蜜中の個体をネットイン。
立派な、ナガサキアゲハ♀です。
腹部はさほど大きくなく、既に産卵済みのようである。
初めてナガサキアゲハを採集した場所は、中学の修学旅行で訪れた広島県の厳島神社の売店の中である。
やっぱり採集兵器を持ち込んだ修学旅行だったのだ。
素手で叩き落した♂の個体は、長い間宝物だった。
35年ぶりか?
追加個体を待つが現れず、日陰沿いに移動する。
いろいろ黒いアゲハが飛んでいる。
黒いアゲハ3種。
これは、ウラギンシジミ。まだ尖がっていない。
尖がった奴はカッコええ。♀ならなおさらだ。
さて、いとも簡単に第一目標をゲットしてしまったので、第二目標に狙いを定める。
ソテツ周辺を徘徊する。
もし見つかれば、県内初記録となる。
怪しいシジミはすべてネットインするが、ヤマトシジミばかりだ。
改めて、ソテツを探すと以外に見つけやすく多いことに感心する。
なんとなくトロピカルな場所には必ずある。
次回もソテツ付近を徘徊してみよう。
採集結果
ナガサキアゲハ 1♀