5月9日

予てより宿題になっていたジャコウアゲハの採集に出かける。
このチョウとの最初の出会いは、小学校3年生の夏休みだった。
夏型の大型♀個体には、驚かされた。
クロアゲハやカラスアゲハを夢中に採集していた小学生には、別世界のチョウだったようだ。
それ以来、このチョウとはご沙汰だったのだ。

既に、昨年より発生を確認していた九頭竜川堤防に赴く。
草原性のジャコウアゲハは、フワリ・フワリと飛び舞っている。
採集は、比較的簡単だ。

発生は、始まったばかりのようで、新鮮な♂個体が多く、♀個体はまだ少ない。
ジャコウアゲハ特有の朱色は彼岸花を連想させる。
沖縄で採集した別亜種は、更にドギツイ朱色だった。

ウマノスズクサは、簡単に見つかるが、決して多くはない。
葉を裏返すが、まだ、朱色の冠を付けた卵は見当たらない。
2週間後ぐらいに、卵と幼虫採集に来よう。楽しみだ。

草原性のチョウは、華麗で好きなグループだ。ヒメヒカゲ、ギンイチモンジセセリ、ゴマシジミ、etc。
ここの環境は、人間の手で管理されている。
彼らの存在は、びみょ〜な立場だ。

下流域での採集ができたので、中流域と海岸部へと調査域を広げていこう。

採集結果

ジャコウアゲハ   5♂♂  1♀

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