5月21日(水)

平日なのですが、毎年この日はお休みを頂いて、山に赴くことにしている。
行き先をいろいろ迷ったのだが、DGにて新芽コルリ採集を選択する。
おまけに、山ギフも採集できそうなのだ。
自宅を6:20に出発し、北陸道を130kmほど北上し、山間部へと進入する。

予定では、2005年の土砂崩れまでクワ車で進入するつもりだったのだが、ずいぶん手前で通行止を食らってしまった。
新設の立派なゲートである。
カロナビでコルリポイントまで直線距離を測ると、5.6kmと出た。標高差は700m程あるはずだ。
道程は、直線距離の約1.5倍、標高差を考慮して、片道2時間30分、往復4時間のウォーキングになる。
軽量のウォーキングシューズに履き替えて、早々に出発の用意を整える。
駐車地点を9:20スタートだ。12:00前にはコルリポイントに到着したいもんだ。

最初は、スギ林をひたすら歩く。
ハイギアをフルパワーで歩ききる。
予定通り、10:20に土砂崩れの現場に到着する。
行動食と給水をおこない、体力の回復を図る。10分間の休息後、再び歩き始める。

これより上部では、山ギフチョウが飛来する。
ブルーネットを装着し、10分ほど歩いていると、正面より1♂が飛んでくる。
すかさず、ネットイン。ブルーネットの効果は良い様だ。

標高1000mを越すギフポイントは少なくなってしまった。
数年前に出かけたとあるポイントでは、採集者が大賑わいで、接触事故まで起こしそうになってしまった。
ここのギフチョウは可憐だ。

ギフチョウ採集の同行者と出会うが、挨拶もそこそこに先を急ぐ、あと30分程度の道程だ。

体調が芳しくない。歩幅を狭めたり、ピッチを緩めたりして、苦痛を緩和したもの、あまりのしんどさに、ブナの木陰で立ち止まってみた。
標高は1200m付近なので、多少は空気が薄いものの、意識して腹式呼吸すれば問題ない。
あっという間に貧血が始まった。脳が酸欠している様だ。
呼吸は荒いままだ。
立ち止まらずに、再び歩き始めた。貧血は徐々に回復し、呼吸も落ち着き始めた。

足の筋肉が、全身の血流を補佐していると聞いたことがあるが、このことかもしれない。
ゆっくり歩くことで、脳への血流が増し、貧血が解消されたのだろうか?
だったら、『哲学の道』にあるように、考える人は座らずに歩くことで、脳への血流を増し、思索をめぐらしたのだろうか?
ロダンのあの人は、単に悩んでいただけなのかもしれない。

フラフラになりながら、12:10にポイントに到着する。
早速、昼飯にする。
コンビニお握り(俵型なので)を貪り食べていると、ギフが飛来する。
タオルの上に食べ差しのお握りを放り投げて、2♂♂ゲットする。
1♂は羽化直後のようだ。

メシのあとからムシを始めよう。
いつもの御神木の様子を伺う。
芽の状態はベスト様だ。

じりじりと照りつける直射日光の下で、コルリを待つ。来た。

早速、日陰にて画像を頂く。落ち着いたダークグリーンです。前胸版が何か変。
コルリの飛来数は多くなく、地味な採集が続く、偶にギフチョウが飛来する。
2005年は、ミズナラの新芽への飛来が中心だったが、今年は、ブナとミズナラで二分している。
ブナの怪しい新芽を探るとペアが落ちてきた。

13:00前には、撤収しなければならないため、採集に没頭する。

DGのコルリは、採集しづらい。
ここしか採集ポイントが見当たらない。
開拓せねばならない。

これにて、撤収です。30分の採集時間でした。

下りは楽である。おまけにハイギアで歩ける。苦しかった道程があっという間に過ぎ去り景色が変わっていく。

30分間のコルリ採集のための往復4時間のウォーキングでした。
足腰が立ちませんが、坦々ラーメンを食べてマス寿司をお土産に買って帰投いたします。

採集結果

キンキコルリクワガタ  10♂♂  2♀♀
ギフチョウ         4♂♂

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