4月27日(日)

山ギフチョウへのトライに山に赴きます、天候の回復が遅いようなら、ルリ、コルリの材割です。
駐車場は既に標高900mです。ここから更に100m程度標高を稼ぎます。

駐車場の傍らにクマ注意の看板がありました。
クマ看板は、かつてのクマ出没ブレーク年以来、いたる所で目にします。
この看板はレア物です。
私は、シャネルではなく、カプサイシンスプレーを携行しています。
できれば、未使用でありたいものです。

しばらく、林道を歩き、登山道に入り口を目指します。
雪解けの早い沢筋では新緑が目立ちます。
何本かの小さな沢を過ぎた時、誰かに呼ばれ、ふと其処に目をやると、見つけてしまいました。
見つけてしまった物を見過ごすわけにはいきません。
検分いたします。
ニホンカモシカの幼獣のようです。
死体といえども、彼らは法律で保護されています。
近くには、大き目の蹄の足跡が多数ありました。母親でしょうか?
先を急ぎましょう。

山ギフには、高すぎる標高のようです。
ブナ林には、残雪が残り、完全に溶けるには1週間はかかりそうです。
上を目指します。

ここから上を目指します。
登山道は完全に雪に埋もれています。
残念ながらコルリ材も雪に埋もれています。

キックステップで登っては行きますが、思ったより残雪が柔らかく危険であります。

心配したとおり、がぼってしまいました。
腰までがぼり慌てて脱出です。残雪を舐めてはいけません。危険です。

漸く登り切ると、穏やかなブナ林が続きます。

窪地には雪が多く、コルリ材は望めず、山ギフなどゆうに及ばず。
ブナ立ち枯れコルリ材割りに採集を絞り込みましょう。
いざ、突入です。

見通しの良いブナ林なので、直ぐに立ち枯れが見つかりました。
久しぶりのルリマークです。会いたかった。
けど、この材は、乾燥が激しく、空振りです。

こんな時は、落ち着いて、耳を澄まします。
呼ばれました。
これは、立ち枯れて、何かの拍子に倒れた材です。
ルリマークを確認することなく、削り始めると、ルリ食痕が現れました。
慎重に削り進めます。
久しぶりの材割りなので、ナタの使い方を忘れていました。
削り方を思い出した頃に出ました。

ルリクワガタのオスです。

あ〜〜ぁ、クワ採集してて良かった。

も〜一丁。

連続して出てくる。しかも、オスばかりだ。さらに、幼虫は出ない。

成虫のオスしかでない材割りは初めてだ。楽しい。

この上品なグリーンが好きです。

けど、ルリの材割って地味です。右手が痛くなってきました。

やっと幼虫が出て、丁重にリリース。

今年の初クワは、ルリクワガタでした。かつての雪中材割の憂さを晴らすような材割でした。非常に満足です。

ここのエリアは、まだ調査不足であります。
コルリ新芽、赤材マダラ&ツヤハダが期待できそうです。
ブナの新芽の様子を見てみました。

やんわりと膨らんでいます。2週間後にはOKかもりれません。

いや〜ぁ、これだからクワ採集はやめられまへんな〜ぁ。

採集結果

ルリクワガタ  6♂♂1♀ 

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