12月 2日(土)

午前中で、仕事を早めに切り上げてしまい、まず、パサートのエンジンオイル交換にDUOへ向かう。40分もかかってしまい、急いでK峠へ向かう。1000m付近のブナ林が今日の目的地である。コルリの成虫が採れるだろうか?赤材があったらツヤハダ、マダラ狙いだ。ただし、今晩は、職場の忘年会なので、現地にいられる時間は限られている。時間が惜しい。巡航速度をあげる。通行止めの看板が目に入る。1つ目は、見過ごしたが、2つ目には,ハッキリと通行止め書かれていたが,いけるところまで行くことにする。3つ目の看板には通行注意とあり,結局,取り越し苦労だった。
峠への急な登りに入った。曲がりくねって車幅が狭く,落石が多い危険な道である。スローイン・ファーストアウト,アウトインアウトを忠実に守り,登っていく。パサートは快調そのものである。1.8リッター・4気筒DOHC・20バルブ・インタークラー付低速ターボは,大きめのボディーをスイスイ引っぱてくれる。一部,凍結路面があったが何とかクリアーして,峠に到着する。


<峠より見える烏帽子のような山>

車を止めて,採集準備を整える。さぶい,異常にさぶい。天候が穏やかなのが救いだが,こんな所で迷ったら凍死だろうな。駐車場のトイレで用をたしていると,窓からブナの倒木が見える。そんなに時間もないことなので,この材附近から始める。まず,細くて湿っている材を探す。けど,既に凍結している。氷を剥ぎ取りながら調べるが,産卵マークは,見つからない。とりあえず,キノコが付いている材を割ってみる。幼虫でる。


<とりあえず出た小さい幼虫>

マダラの幼虫よりは大きいが,小さい幼虫である。コガネの幼虫も同じようなところから出るので持って帰ることにする。


<アカアシ幼虫くん>

今日は,コルリ狙いなんだけど,ついつい大きめの材も割ってしまう。アカアシくんのようだ。既に,越冬態勢に入ったらしく,お尻の方に紫色の不凍液が詰まっている。氷点下の世界なんだな!


<食痕だらけ>

凍結している大きめの材を割ると,終令幼虫の死体が2つ出てきた。思い切って,真っ2つに割ってみると,ごらんの様な食痕だらけの中に幼虫がいた。ウンコも幼虫もカチンカチン状態です。


<潰されずに済んだ幼虫>

もう一発,ナタ入れをしようとした時,ムシの声を聞いたような気がした。サバイバルナイフで,慎重に剥いでいくと,声の主が現れた。ちょっと大きめの幼虫。アブナイ・アブナイ!
めぼしい材が無くなってきたので,移動することにする。残り時間は,1時間ほどだ。
尾根スジの登山道を歩き始めてすぐ,木っ端みじんのブナの倒木を発見する。本当に木っ端みじんである。×だよ!登山道脇の目立つ倒木には,手を出すべきでない。一体,何がどれだけ採れたのだろうか?そんな訳で,藪こぎを始める。登山道から外れるので,当然,クマが怖い。ロストすると遭難,忘年会へも行けない。ビビった割りには,何にも採れなかった。
これにて撤収となる。結局,トイレの下の倒木がポイントだった。足元から見る地道な採集が基本なんでしょうね。


<外は寒い>

さっさとパサートに戻り,帰り支度をする。外気温は,1.5℃だ。いざ忘年会へ行こう。

  
<アカアシくん>

忘年会後,もう一度,撮影しました。お尻の色が普段と違います。 

採集結果
アカアシクワダタ(幼虫)  4exs
不明幼虫          4exs 
コガネ(幼虫)        少々

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