11月25日(土)

北陸の冬は、全てが雪で閉ざされてしまう。照葉樹林も良いけど、今一度、ブナ林へ行く。
秋くんと行ったポイントより、400mほどずらして、ブナ林へ入る。
異常な急斜面であり、四つんばい状態でしか登れない。
岩肌も出ている箇所があり、シャクナゲの群生が現れた。
いくらなんでも、シャクナゲとクワとの関係はないだろう。
ブナの赤枯れ材が落ちていたので、試しに割ってみると、またもやマダラの食痕だらけである。 


<マダラ材>


<マダラの幼虫>

今回は、赤枯れ材をブロックごと持て帰ることにする。よーするに、バラスのが面倒なのである。
ある程度の高度が稼げたので、トラーバスしながら、適当な材を探すことにする。
しかし、思ったより材が少ない。ようやく、キノコが生えている材より小さな幼虫を3つ出す。
急斜面での活動は、足元が固まらないので大変である。
ブナの立ち枯れを叩くがだめ。倒木もだめ。影が非常に薄い。
そんな中、やけくそで斧を入れたすぐそこに、産卵マークがあるではないか。


<生まれて始めて見ました>

この材を、徹底して調べるが、クワは無し。記念にこの産卵マークを持って帰ることにする。
その後、クワの影はまったくなく、寂しいブナ林徘徊となってしまった。


<来週には雪で閉ざされそう>

どうやら、急斜面という地形が、クワの環境を作り出せなかったようである。
緩斜面で倒木がゆっくりと朽ちる環境が必要なのだろうか。
来週中には、雪がこのブナ林を覆い尽くしてしまい、来春までバイバイとなりそうだ。
もう一度チャレンジするよ。

採集結果
幼虫(不明)   3exs

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