11月12日(日)
久しぶりに,秋くんをさそって採集に出かける。目的地は,先週行ったブナ林である。
朝もはよから準備を整えて,秋くん宅へ出向く。羽化したばかりのサキシマの♀を見せていただく。でかい。
死んでるオオクワの♀も触らせてもらった。はれほれにとっては,初めての経験である。
パサートに乗り込み,現地へ向かう。駐車する。先週と同じルートを登り,マダラとミヤマの採れた材を説明する。
目を付けていた倒木を,早速調べ始める。出ない。食痕など全然ない。早々に諦めて,外の倒木を探すことにする。
20mほど離れた所に,ブナの立ち枯れを見つけてそこへ移動する。
胸高直径が1.5mもありそうな巨木が3mほど残して朽ち折れている。幹は洞になっている。折れた上部は5mほどもあり程良く朽ちているようだ。よく見ると,キツツキが盛んに摂食した跡がいたるところにある。つまり,何かの幼虫がいたことになる。
<キツツキの食痕とクワの食痕>
根元に新しいキツツキの食痕があったので,詳しく見てみると,その中にクワガタの食痕があるではないか。
ブナの立ち枯れ→根元の幼虫→???
早速,折れた上部での,幼虫探しを始める。先週は,赤枯れ材であったが,今回は白枯れ材である。すぐに出る。
<背中が見えています> <幼虫を取り出す秋くん>
この材から,4つ幼虫を掘り出す。いずれも小さい,その正体は,スジ? アカアシ?
いずれにしても楽しい。
<越冬準備中のスズメバチ>
こんな外道も出る。そっとしておいてあげよう。
<出ると嬉しい>
一段落付いたので,立ち枯れ本体を攻めてみることにする。最初に見た,根元のキツツキの食痕付近を調べる。
ブナは相当弱っている。朽ち果てて,転がるのは時間の問題であるようだ。手で押すと大きく動く。
注意しながら,根本を探す。やっぱり出る。
<ブナの立ち枯れを調べる秋くん>
本体上部を調べる。やっぱり出る。総じて,低密度だがポイント,ポイントには必ずいるようだ。秋くんは,丹念に成虫を探すが,出てこない。年1化性のクワしかいないのだろうか?
一通り探し終えたので,次の材を探す。近くの尾根に,かなり朽ち果てたブナがあるのでそこへ移動する。急斜面の移動はしんどい。
既に,材の殆どは黒く土壌化している。また,コガネの幼虫が出そうな雰囲気である。
けど,クワ幼虫出る。
<偶々落ちてきた幼虫> <こんなお尻の幼虫です>
小雨が降り始めたので,撤収することにする。満足できる成果だ。
急斜面を下りて登山道へ戻る。
<帰路に就く秋くん>
採集結果
幼虫(不明) 8exs
成虫外道(不明) 少々